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情報発信日:2008-04-24
環境省は2008年1月16日、物品に表示される「エコマーク」「エコリーフ」などに代表される環境ラベルの表示方法についてガイドラインをまとめ、公表しました。
個々の物品において「環境負荷に関する情報」を消費者に提供すために設けられている環境表示制度は、国際標準(ISO)に基づき3種類の手法が定められています。
従来からのこれらの「環境ラベル」などによる環境表示は「一部に客観性や合理性に欠け、表示の根拠が不明確なケースが見られる」「各社各様の説明文やシンボルマークが氾濫しているため、環境性能について優劣がわかりづらく、比較もむずかしい」などの指摘があり、環境省では昨年度から検討会を設置し、環境表示の方法や表示のあり方について検討を進めてきました。
環境省は今回、これらの「環境表示」を実際に行う「事業者や事業者団体」及び事業者以外の認定(認証)制度を運用する第三者機関を対象に、グリーン購入法を促進するうえで必要な情報提供のあり方や将来の方向性などについてまとめ、公表しました。
今回のガイドラインでは「環境表示を行うすべての事業者、および、事業者団体は国際標準(ISO)に従う必要がある」としたうえで、「国際標準だけでは消費者にわかりにくい部分を補うもの」として同ガイドライン独自の要求事項をまとめています。
特にタイプ2(ISO14021)「事業者の自主基準に基づく自己宣言による環境主張」を行う場合は、「自社独自の基準」ではなく、複数の事業者により構成される団体において「自主基準」を設ける必要性があることなどが述べられています。
「ガイドライン」は環境省ウェブサイトからダウンロードが可能なほか、業界団体等に冊子が配布されることになっています。
なお、日本バルブ工業会では、技術委員会環境WGにおいて「バルブ産業ビジョン2007」のアクションプランにしたがい、「バルブ産業における環境適合設計ガイドライン」作成についての検討を行っております。今回の「環境表示ガイドライン」の公表はタイミングもよく、今後は「バルブにおける環境負荷表示」のあり方についても検討を進めていく予定です。