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home>環境について>環境関連情報>化学物質規制・管理>第23次REACH規則のSVHC候補物質が追加 #19

第23次REACH規則のSVHC候補物質が追加 #19

2020-07-14

~SVHC候補物質として4物質が追加され、209物質に~

はじめに

EUのECHA(欧州化学品庁)は2020年6月25日付けで“Candidate List of substances of very high concern for Authorisation(高い懸念のある認可対象候補物質=SVHC候補物質)”を更新し、新たに4物質を追加しました。

これにより、2020年6月25日現在、SVHC候補物質は209物質となりました。

第23次REACH規則の新規追加SVHC候補物質

表1 2020年6月25日付けで追加された認可対象候補物質(SVHC)

1 物質名 英名 Dibutylbis(pentane-2,4-dionato-O,O’)tin
和名 ジブチルビス(ペンタン-2,4-ジオナト-O、O’)スズ または
・ジブチルビス(2,4-ペンタンジオナト)スズ(IV)
CAS番号 22673-19-4
提案理由 生殖毒性(第57条(c))
主な用途など プラスチックの製造における触媒および添加剤
備考 化審法:新規公示化学物質
安衛法:新規名称公表化学物質
米国:有害物質規制法(TSCA)インベントリ収載物質
韓国:化評法(K-REACH): 既存化学物質
台湾:TCCSCA/OSHA:既存化学物質
2 物質名 英名 butyl 4-hydroxybenzoate
和名 4-ヒドロキシ安息香酸ブチル または
・ブチル=4-ヒドロキシベンゾアート
・p-オキシ安息香酸ブチル
CAS番号 94-26-8
提案理由 内分泌かく乱特性(第57条(f)-人間の健康)
主な用途など 化粧品・医薬・食品などの防カビ剤,保存料
備考 化審法:既存化学物質
米国:有害物質規制法(TSCA)インベントリ収載物質
韓国:化評法(K-REACH): 既存化学物質
台湾:TCCSCA/OSHA:既存化学物質
3 物質名 英名 2-methylimidazole
和名 2-メチルイミダゾール または
2-メチル-1H-イミダゾール
CAS番号 693-98-1
提案理由 生殖毒性(第57条(c))
主な用途など エポキシ樹脂硬化剤,工業用殺菌剤,防錆剤,静電気防止剤,医薬・農薬原料
備考 化審法:既存化学物質
米国:有害物質規制法(TSCA)インベントリ収載物質
韓国:化評法(K-REACH): 既存化学物質
台湾:TCCSCA/OSHA:既存化学物質
4 物質名 英名 1-vinylimidazole
和名 1-ビニルイミダゾール または
N-ビニルイミダゾール
CAS番号 1072-63-5
提案理由 生殖毒性(第57条(c))
主な用途など 樹脂硬化剤
備考 化審法:新規公示化学物質
安衛法:名称公表化学物質
米国:有害物質規制法(TSCA)インベントリ収載物質
韓国:化評法(K-REACH): 既存化学物質
台湾:TCCSCA/OSHA:既存化学物質

 

SVHC候補物質リストにおける一部表記の変更について

<従来表記の例>

物質名 EC番号 CAS番号 収載日 提案理由
2,3,3,3-tetrafluoro-2-(heptafluoropropoxy)propionic acid, its salts and its acyl halides
※covering any of their individual isomers and combinations thereof
2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(ヘプタフルオロプロポキシ)プロピオン酸、その塩およびそのハロゲン化アシル
※それらの個々の異性体およびそれらの組み合わせのいずれかをカバーする
― ― 16/07/2019 (第57条(f))

従来は、物質を「代表物質名及びその塩」、「代表物質及びその異性体」などという「定義」で表記していましたが、可能な場合は具体例、EC番号、CSA番号が追記されるようになり、よりわかりやすくなりました。

<変更後表記>

物質名 EC番号 CAS番号 収載日 提案理由
2,3,3,3-tetrafluoro-2-(heptafluoropropoxy)propionic acid, its salts and its acyl halides
※covering any of their individual isomers and combinations thereof
2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(ヘプタフルオロプロポキシ)プロピオン酸、その塩およびそのハロゲン化アシル
※それらの個々の異性体およびそれらの組み合わせのいずれかをカバーする
― ― 16/07/2019 (第57条(f))
Ammonium 2,3,3,3-tetrafluoro-2-(heptafluoropropoxy) propanoate
2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(ヘプタフルオロプロポキシ)プロパン酸アンモニウム
700-242-3 62037-80-3
2,3,3,3-tetrafluoro-2-(heptafluoropropoxy)propionyl fluoride
2,3,3,3-テトラフルオロ-2- (ヘプタフルオロプロポキシ)プロピオニルフルオリド
218-173-8 2062-98-8
2,3,3,3-tetrafluoro-2-(heptafluoropropoxy)propionic acid
2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(ヘプタフルオロプロポキシ)プロピオン酸
236-236-8 13252-13-6
Potassium 2,3,3,3-tetrafluoro-2-(heptafluoropropoxy)propionate
2,3,3,3-テトラフルオロ-2-(ヘプタフルオロプロポキシ)プロピオン酸カリウム
266-578-3 67118-55-2

ただし、Candidate List of substances of very high concern for Authorisationは不定期に通告なく書き換え、訂正などが行われることがありますので、定期的なチェックが必要です。2020/7/6にも一部修正が行われた模様。同時に、化学構造が類似している化合物も同様なグルーピング化を検討している模様。

解説及びまとめ

(1) ECHA(欧州化学品庁)は2020年6月25日付けで新規SVHC候補物質として4物質を追加し、これにより209物質となった。
(2) 2020年4月17日付け本コラムにて紹介したSVHC候補物質としてコンサルテーションに掛けられていた、レゾルシノール(別名:1,3-ジヒドロキシベンゼン又はレゾルシン)CAS番号108-46-3については、WHOにて内分泌かく乱物質とされていますが、EUのREACH委員会全員の一致が得られなかったため、今回は保留となりました。
(3) SVHC候補物質リストCandidate List of substances of very high concern for Authorisationの表記において、従来の表記より一部変更になった。
例えば2020年1月16日付けでリストに収載された” 2,3,3,3-tetrafluoro-2-(heptafluoropropoxy)propionic acid, its salts and its acyl halides”の様に「代表物質+その塩およびそのハロゲン化アシル」について、可能な範囲で該当する具体的な化学物質名とEC番号やCAS番号を例示してわかりやすくした。
※ただし、予告及び公告なしで、具体例を追加及び削除する事例も見られたので要注意。
(4) また、ECHAの動きとして、現在ECHAに登録されている化学物質数は2020年6月末現在、約25,500種類になっていますが、1つ1つの物質について規制する従来の方法から化学構造が類似の物質をグループ化して審議する方向へ進むことを模索している模様。

引用・参考資料

  • Candidate List of substances of very high concern for Authorisation (ECHA、2020年6月25日)
  • ECHA Weekly (ECHA、6月17日)
  • ECHAが新規化学物質に関し2件のコンサルテーションを開始~高懸念物質(SVHC)の候補物質及び認可対象物質の追加提案~ (日本バルブ工業会、2020年4月17日)
  • 第22次REACH規則のSVHC候補物質が追加 #18~SVHC候補物質として4物質が追加され、205物質に~ (日本バルブ工業会、2020年2月27日)
  • NITE-CHRIP化学物質総合情報提供システム (独立行政法人 製品評価技術基盤機構)

注意

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  • 本情報は不確実な情報が含まれる可能性がありますので、本情報を利用される場合は参考文献及び引用先の情報も合わせてご覧のうえ、自己の責任において判断をお願いします。
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